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志尊淳、トランスジェンダーやゲイ役を演じる上で感じた「責任」

弱小バスケットボール部の成長を描いた青春ムービー「走れ!T校バスケット部」に出演する俳優・志尊淳。今をときめく俳優たちのなかでもひときわ輝く“旬の顔”に迫った。【青春ムービー「走れ!T校バスケット部」の写真はこちら】*  *  * バスケのエリート校から普通の高校に転校したエース、田所陽一を演じる志尊淳(23)。バスケットは未経験で、約3カ月間、元日本代表の半田圭史コーチのもとで特訓したという。「コーチが役者一人一人の個性を生かしたプレースタイルを考えてくれたんです。僕は野球をやっていたので、肩を生かした見せ方やスピードに緩急を出すスタイルを意識しました。役作りにも反映されたと思います」 チームメートはみな同世代の俳優たちだ。「撮影中は地方に泊まり込んで、みんなで食事したり、温泉に行ったり、カラオケをしたり。撮影以外でも本当の部活の合宿みたいでした」 陽一は前の高校でいじめに遭っていた、という過去を持つ。「程度は違えど、僕にも『されて嫌なこと』の経験はあります。そうした経験で感じたことを、演じるときに多少は意識しました。転校を決めるという展開は、環境を変えることがいいきっかけになる、という前向きなメッセージでもあると思うんです」 23歳にして奥行きのある役柄が多い。「女子的生活」のトランスジェンダーの役、「半分、青い。」のゲイの青年・ボクテ役も記憶に新しい。「僕はセクシュアリティーがどうであれ、そういう枠組みで人を見ていないというか。役に入っていく上では、どんな役もまったく変わらないんです。ただ、この二役に関しては『表現することの責任』をすごく感じました。実際にその立場にある方々が見て嫌な思いをしないように、僕自身がしっかり向き合わないといけない」「女子的~」ではトランスジェンダーの当事者に会い、じっくり話を聞いたという。「『半分、青い。』ではその経験を生かして、限られた登場シーンのなかでゲイについて間違った発信をしないように、どう表現できるかを探りました。どんな役でも責任を持って、嘘をつかずに生きたいんです。あ、マジメな感じですね。どうしてもそういうのが出ちゃうんですよね(笑)」 バスケにも仲間にも誠実に向き合う、陽一役と重なるところがなくもない、と笑う。「普段の自分は……どうなんでしょう。ごく普通だと思います。無口でもなければ、すごくしゃべるわけでもない。ただ“気ぃ使い”なので、けっこう周りに合わせてしまいますね。兄と姉がいるので、根は末っ子気質なんです」 未来を想像するより、そのとき目の前にあるものを全力でやる、が信条だ。「トランスジェンダーの役もゲイの役も、自分のキャパシティーを超えたところで僕を見てくださっている方がいて、いろいろな役柄を創造してくれる。それがこの仕事のおもしろさでもあります。これからも全力で、求めていただいたことに応えたいと思っているんです」(ライター・中村千晶)※AERA 2018年11月5日号

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